まじかんしょう。

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夢売るふたりってどうなの?あらすじと感想をまとめてみた

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今回紹介する映画は「夢売るふたり」 です。西川美和監督の前作「ディア・ドクター」では、過疎の村で献身的に働くニセ医者を主人公にした「詐欺」の話でした。

決して許されない「騙す」という行為が、「当然のごとくあり得た事実」として、受容れられ関係を築き上げていく様が、医者に扮した笑福亭鶴瓶の好演で浮彫りにされて、西川監督の「人間洞察」の深さに感嘆し、最新作を指折り数えて、待っていました。

今回は、「騙し騙される」話を男女の関係に持ち込んで、描写もふくめて端的に描かれています。現実を直視せず、ただ一時の刺激を映画にもとめるだけの向きにはお勧めしませんが、男女や恋愛とか、人との関りでなんらかしらの経験がある方には、ご覧になっていただきたいです。

夢売るふたりのあらすじと感想

失火で、自分達の小料理屋を失った松たか子と阿部サダヲの夫婦が、夫が酔った勢いで、店の常連客と一夜の「関係」を持ったのを切っ掛けに、再び夫婦で店を持つために、女性の「心のスキ」に付け入って、共謀して資金を「まき上げて」いきます。

周到に計画をした当初は良かったが、「詐欺」を重ねていくうちに、事態は夫婦の手には負えなくなって、騙し騙された者達の「運命」を否応なしに、巻き込んでいきます。

当初、西川監督は、現代の「夫婦善哉」を画策したそうですが、犯罪物のタッチもあって、女性監督ながら、かなりハードです。はじめは「軽い気持ち」だったのが、成功を重ねていくうちに、「店を持つ」という目標の手段だったのが、「騙す」事が目的の様になっていくのが怖いし、「夫婦」の関係も、段々と揺らいでいくところに、「考え」させられるものがこの映画には潜んでいます。

失火直後、閉鎖された店の前で、夜間未練がましく酒をのんでいる阿部サダヲの前に、ラーメン屋のパート帰りに自転車で彼女がやってきて、なじるわけでもなく、無言で彼が握っている缶に向けて「私にも飲ませて」と手を差し出す時の松たか子さんの優しい表情。

か、と思えば、常連客と関係を持った翌朝、サダヲに握らせた常連客が不倫で手にした手切れ金から、「詐欺」を思いつく時の夫の攻め立て方とウラハラな、声の落ち着き具合。彼女の役の夫への「情」の深さが良く判ります。

それだけ彼女が尽くしているのに、阿部サダヲが「いっそ、彼女が捨ててくれたら」と、普通は「なに、甘ったれているんだ」って、一括しそうな泣き言も、私には、判らなくもないです。「パリ、テキサス」のハリー・ディーン・スタントンに通ずる、「男の泣き言」ですね。

夢売るふたりの口コミ

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