まじかんしょう。

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花芯ってどうなの?あらすじと感想をまとめてみた

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今回紹介する映画「花芯」は、2016年に劇場公開された安藤尋監督によるラブストーリーになっております。もとになっているのは発表当時「子宮文学」と酷評された瀬戸内寂聴による恋愛小説になり、村上絵梨の主演によって映像化された作品になります。

花芯のあらすじ

第二次世界大戦終結直後の東京で、親同士が決めた許嫁である古川園子と雨宮清彦の結婚式が厳粛なムードの中で行われています。結婚後に夫の転勤に伴い京都へと移り住み息子を授かりますが、園子は清彦との夫婦生活の中で決して満たされることなく心の中に虚無感を抱えていました。

園子の妹である蓉子と清彦との頻繁にやり取りされる文通や親密さに対して疑惑を深めていく中で、園子は自由気ままに生きる未亡人の北林や清彦の同僚であり謎めいた隣人でもある越智泰範との交流を深めていきます。夫にはない魅力を秘めた越智に対して、次第に園子は惹き付けられていきます。

越智との間を疑う清彦によって、園子は東京へと連れ戻されて息子とも引き離されてしまいます。清彦と蓉子と園子の息子は、3人で徐々にひとつの家族のような関係性を築き上げていきます。清彦との離婚も許されることなく越智との関係を惰性的に続けていきながら、園子は深い孤独へと落ちていきます。

花芯の感想

全編を通して流れているエリック・サティ作曲による「ジムノペディ」の哀愁漂うメロディーは、1度聴くと耳から離れずに忘れ難いものがありました。熊坂路得子のアコーディオン演奏も、世界観とぴったりとはまっていて味わい深かったです。

物語の舞台に設定されている京都の昔ながらの街並みの中にも、時代が変わっていく瞬間を感じることが出来ました。戦後間もなく若い世代の男女に広がっていく、「自由恋愛」と言われていた独特な高まりが本作品の中にも散りばめられていました。これまで築き上げてきた古い価値観や考え方があっさりと崩れさっていき、新たな時代が生まれる寸前の期待感と胎動が伝わってきました。

美大生ながらも音楽に夢中な正田や夫を失った後に麻雀と道ならぬ恋愛に溺れていく大家の北林を始めとする、退廃的な雰囲気に捉られた人たちの生きざまが心に残りました。初めて購入した口紅をさしてときめきを隠すことが出来ない、主人公の園子が自らの内に秘めた想いに目覚めていくシーンが美しさ溢れていました。

人一倍自由を求めるヒロインが、周りの人たちを振り回しながらも自分自身の生き方を模索していく姿には胸を打たれました。異性とのコミュニケーションに悩んでいる方や、意中の相手になかなか気持ちを打ち明けることが出来ない人には是非とも見て頂きたいです。

花芯の口コミ

花芯を取り扱っている動画サービスは?

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